【長寿遺伝子研究】白澤卓二教授講演
【長寿遺伝子研究】白澤卓二教授講演
11月17日、18日に、第5回日本肥満予防健康協会全国大会(第15回日本補完代替医療学術集会 共同開催)が東京京王プラザホテルにて開催されました。
私は協会の会員ですが、この日はちょうど合同レッスンで出席できなかっため、のちに送って頂いた会報で学ぶことが出来ました。
順天堂大学で長寿遺伝子を研究しておられる白澤卓二教授は、大学院医学研究科で加齢制御医学講座を開いておられます。
”アンチエイジングとは、老化のプロセスを逆戻りさせるということではなく、少しでも細胞の老化のプロセスを遅らせることで心身の健康長寿を実現し、若々しく年齢を重ねるためのソリューション(解決策)です。”
とおっしゃる白澤教授。
当日の講義内容を一部ご紹介します。
現在もっとも新しい長寿遺伝子研究に基づいた加齢制御の講座です。
***
加齢制御医学講座では、「アンチエイジング」を抗加齢という考え方ではなく、加齢の生物学的プロセスを遅らせることで、生理学的老化による機能低下を防ぎ、高齢期の病気を予防することによって長寿を目指す「加齢制御学」を研究しています。
これからは加齢に拮抗するのではなく、加齢をコントロールして加齢に適応することが重要と考えています。
本講座では、細胞の加齢を制御するのに重要な三大要素である「食事」「運動」「生きがい」について研究しています。
***
講演題目~「いつまでも若々しく生きるために」白澤卓二(2012.11,17)
2010年の日本人の平均寿命は女性が86才、男性が79才で、日本は世界一の長寿国、人生80才時代に突入した。20世紀には平均寿命が50才から80才へと30才も飛躍的に延伸し、現在も伸び続けている。
双生児の疫学研究から寿命が遺伝素因ばかりではなく、環境要因にも大きく左右されることが判明。環境要因の中でも生活習慣病の予防び重要な要因として栄養と運動と生きがいが寿命に大きく影響することが分かっている。
カロリー制限により、動物の寿命が延びることが知られているが、長寿遺伝子Sir-2は、カロリー制限により活性化されるメカニズムが明らかになった。また赤ワインに含まれているポリフェノール、レスベラトロールには、Sir-2を活性化し、生活習慣病を改善する効果がある。
また、フィトケミカルの中のカテキンやクルクミンなどは、アルツハイマー病の発生を予防する効果があると認められた食材である。
また、活動的な百寿者は、インスリン感受性が高いことから、低GI食材がインスリンの働きを助け、長寿遺伝子のスイッチをオンにして加齢のスピードを制御する加齢制御となることが判明。
また、週に3日以上野菜・果物ジュースを飲んでいる人は、週1回未満の人に比べてアルツハイマー病の発症のリスクが76%低いというデータも出ている。野菜に含まれるフィトケミカルが認知症の予防に重要な役割を果たしていると考えられる。
更に、味噌、塩麹などの発酵食はビタミンやアミノ酸が豊富で吸収がよく脳の代謝に欠かせない食材である。伝統的な日本食には必ず含まれている発酵食だが、加工食品や天然調味料との決定的な違いは発酵食品が微生物による分解で甘さや「うま味」が作られているのに対し、化学調味料や砂糖、食卓塩は栄養素のナチュラルバランスを失いがちである。塩麹を食卓塩の代わりに使うことで栄養学的なバランスが取れるのである。
まとめ
◆栄養、運動、生きがいが寿命に影響を与える
「栄養」「運動」はよく知られているが、「生きがい」も寿命を伸ばすのに必要なのですね。
人の役に立っている、という感覚も大きな生きがいにつながるでしょう。
◆やはり赤ワイン!
長寿遺伝子を活性化させる赤ワイン。長寿遺伝子を研究している世界の研究者の多くが晩酌に赤ワインを取り入れています。
私はもともと赤ワインが大好きです。ほぼ毎日飲んでいますが、チューハイだけを飲んだ時に比べて、赤ワインを飲んだ時の方が翌朝の肌の手触りが違うように感じます。これは肌に対する実感ですが、体の中でも老化の原因の活性酸素の消去に大活躍してくれているのです。
◆週3回以上の野菜・果物ジュースは抗老化の最強ジュース
週3回以上飲んでいる人は、飲んでいない人に比べてアルツハイマーの発症リスクが76%も低い!これはすごい数字です。
飲まなきゃ損ですね(^^)
ちなみに、毎朝のロージュース、私はもう1年半実践しています。この発表を見てさらに頑張ろう!と思えました。
会員さんにもぜひお勧めします!
その他、低GI食品等、色んな研究がされています。
私たちは健康に年齢重ねるか不健康に年齢重ねるか、ちょうど重要な分れ目のところにいると思います。
もちろん、健康に留意するのは早めがよいに越したことはありません。細胞の多くが傷つけられて病気にまで発展すると、回復は容易ではありません。
主に見た目の若返りが好まれる傾向がありますが、実は日々の、体の中から健康を追及する心がけが、真の意味の若々しい人生を作る、ということですね。
- 食事療法の基本
- 食欲と満腹はどこからくる?
- 顔の脂肪を落とさないダイエット
- diet~加藤の場合
- キレイに痩せるために5大栄養素を確保(続き)
- 理想的なダイエット食事の実践
- 【長寿遺伝子研究】白澤卓二教授講演
- 美肌食マイスター講座
☆全記事一覧 ☆加藤ひとみが作った『抗シワ試験認定コスメ(無添加)』 ☆加藤ひとみが飲んでいるサプリメント | ||