シミを改善する
シミを改善する
シミを作らない・作らせない！
30代も半ばに入ると、紫外線、そのほかホルモンの関係によりシミが一気に出来やすくなります。日に焼けても、すぐに白い肌に戻っていたのは20代までです。同じ調子で紫外線に対して油断していると、気がつけばシミだらけに・・・ということになりかねません。
シミを防ぐには、紫外線対策が欠かせません。日傘は必須アイテムです。日傘がさせない状況のときは、つばが広めの帽子をかぶること。日焼け止めだけでは不十分です。私は、一年中カバンに晴雨兼用の傘を忍ばせています。車にも同様に常備しています。
車で移動することが多い人は、窓ガラスにＵＶシートを貼るなど工夫することも大切です。どれほど念入りに肌の手入れをしていても、一方で紫外線に当たっていてはほとんど意味がありません。
●紫外線Ｂ派・・・肌の表面に作用し、赤く炎症を起こすことで、シミやソバカス、乾燥の原因になる。レジャー紫外線とも呼ばれる
●紫外線Ａ派・・・すぐに作用するわけではないが、肌の奥まで入り込み、シワやたるみなどの肌老化を引き起こす恐れがある紫外線。生活紫外線とも呼ばれる。
- 豆知識
日焼け止めのSPF値は、紫外線Ｂ派の防御能力を示す数値。SPF値が30なら、肌に何もつけていない状態に比べて、30倍日焼けしにくい、ということ。
PAとは、紫外線Ａ派の防御能力を示す数値。+、++、+++、の3段階。+の数が多いほど防御力が高い。
※実はこの数値は、「日焼け止めを１平方センチメートルあたり２ミリグラム塗ったとき」という条件のもと測定されている。
平均的に女性が塗る日焼け止めの量は、この測定条件の5分の１程度といわれている。数値どおりのの効果を出すためには、現在の約５倍量は塗ならくてはならない計算となる。
⇒ 必読！ 紫外線をどれだけ避けれるか？で肌が決まる！
３０代後半からシミに悩む人が急増
メラニン色素の生成と排泄のアンバランス、つまりメラニン代謝のサイクルが崩れると、その結果としてメラニン色素が過剰に表皮内に蓄積されます。こうしてできるのがシミやソバカスなどで、これらを色素沈着とよんでいます。
シミの発生が特に顕著になるのが、30代後半からで一般的な平均として42歳前後といわれています。このころ顔のあちらこちらに発生したシミに気付く、という方も多いでしょう。
「肝斑（カンパン）」はホルモンのアンバランスが原因となり紫外線で悪化します。黄体ホルモンの分泌が上昇し卵胞ホルモンのバランスが崩れるとメラニン色素の生成が高まります。また、色素細胞は神経系とも密接に関係しており、イライラしてストレスをため込むと、これも悪化の一因となってしまいます。
シミは美白化粧品で消すことができる？
一度シミが出来てしまうと、化粧品では消すことができません。化粧品で可能なのは、あくまで予防までです。しかし、その一方で紫外線に無防備だと予防することもできないでしょう。
ただ、肌バリアを壊さない化粧品を使ってターンオーバーが正常化した場合は、表皮のごく浅い部分のシミは消えることがあります。年代もののシミ、深い部分に出来たシミには美容皮膚科領域の治療が必要となります。
シミにレーザー治療は有効か？
美容皮膚科でのシミ治療といえば、レーザーを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、３０代、４０代のシミは「肝斑（カンパン）」であることがよくあります。もし、肝斑だった場合は、レーザーでかえって濃くなってしまいます。
また、通常のシミだと医者が判断してレーザー治療を施術、しかし、実は普通のシミの下に、肝斑が隠れていた、という泣くに泣けない話もあります。シミは医者でも見分けにくい場合があるので、医者だけの判断に頼ることは危険です。万一のことを考えてシミのレーザー治療は避けた方が無難です。
シミに効果的なレチノイン酸とハイドロキノンの塗布
ビタミンＡの化合物であるレチノイン酸を塗ることによって、角質を剥離して表皮基底細胞の分裂を促進し、表皮にたまったメラニン色素を皮膚表面に押し出してシミを改善することができます。部分的な濃いシミや、レーザーでは返って濃くなってしまう「肝斑」というシミにも有効です。シミを薄くするには、メラニンを表面に押し出す（排出する）ことと、メラニンの産生を抑制することが重要です。
さらにハイドロキノンの塗布も組み合わせるとさらに効果が高まります。ハイドロキノンには、メラニン色素を生成するチロシナーゼ酵素の働きを強力に抑える効果があります。 またメラニン色素を作る細胞であるメラノサイト（色素細胞）を減少させ、メラニン色素が生成されにくくします。 そのままでは皮膚には浸透しにくいため、ケミカルピーリングやレチノイン酸による治療と併用されることが多いです。
■ レチノイン酸治療の可能なクリニック
注：下記は確実な効果を約束しているものではありません。
個人の判断で参考になさってください。
★参考までに・・・手の甲のシミ治療 （自力編）
★これだけは覚えておきたい肌の基礎知識
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