肌バリアを壊さない手入れ
肌バリアを壊さない手入れ
肌の手入れを”肌バリアを壊さない手入れ”に切り替えると、本物の美肌が手に入ります
「ケミカル断ち」って本当に自分にできるだろうか?と不安に思われる方もいるでしょう。「ケミカル断ちをして明らかに肌が綺麗になった」という塾生さんはとても多いです。
そしてケミカル断ちをしたほとんどの人が、「ケミカル断ち当初は肌アレがひどく、何度も止めようと思った」と言います。しかし、ある時をさかいに突然肌が綺麗になったといいます。
肌アレには色々ありますが、最も多いのは
・肌が異常に乾燥する。ガサガサになる。
というもの。次いで
・ブツブツが出来る。
しかしここで注意しなければならないことが。
ガサガサになるのは、今までケミカルな化粧品で与えていた水分や成分が急に失われたことにより、本来の肌が露呈した状態ですが、ブツブツは化粧品自体の成分に肌が反応して一種のアレルギー反応が出ていることが原因、ということも考えられます。オーガニックコスメでも、植物成分に反応することがあります。ケミカル成分を含まない安全な化粧品にもそのような反応が出ることがありますので、ケミカル断ちしてブツブツが出来る場合は注意が必要です。
目安は約半年です。半年たってもブツブツが治まらない、もしくはひどくなる場合、化粧品を変えた方が良いでしょう。
どんな化粧品が肌バリアを壊す化粧品なの?
ケミカル断ちをしよう!と思い立った時、まず疑問に思うのは「どんな化粧品が肌バリアを壊すのか?」ということでしょう。化粧品会社の広告、またHPでは、本当に安全な化粧品かどうか判断はできません。また『無添加』という表示があっても、肌バリアを壊さない化粧品とも限りません。
特に
・無添加主義
・石油系界面活性剤不使用
・鉱物油不使用
・合成香料・タール色素は一切添加していない
・防腐剤パラベンを使用していない
これらの文句が広告文に踊っていたとしても、安心はできません。石油系界面活性剤を使用していなくても、自然素材から出来た合成界面活性剤は使用しているはずです。また防腐剤パラベンを使用していないなら、なにで腐敗を防いでいるのか?そのあたりも見極める必要があります。
もっとも重視すべき点は・合成界面活性剤の使用用途です。メーカーが洗浄剤(クレンジングや洗顔フォーム、洗顔ジェルなど)を販売していたとしたら、まずその成分を見てください。合成界面活性剤が配合されているか調べてみましょう。クレンジングは特に水と油を混ぜ合わせて作ることが多いです。その時、混ぜるだけの用途でほんの少量合成界面活性剤を使用しているのでしたら、肌バリアを壊す恐れはありません。
「汚れを肌から引きはがすために合成界面活性剤を配合している」場合。
皮膚のバリアゾーンとは、表皮(皮膚の一番上)の皮脂膜と角質層、顆粒層を指します。バリアゾーンは皮膚から中に異物が入らないように守る働きをしています。
合成界面活性剤で作られた洗剤は強力な洗浄力と浸透力を発揮して、バリアを破壊します。そのため皮内の水分が蒸発して外に出てしまい、皮膚は急激に乾燥肌になってシワがより、のちに老化を早めていきます。肌の潤いまで奪うので、長期で使用することにより肌バリアが壊れて乾燥肌に移行します。
乾燥肌は、紫外線や空気の乾燥に対する保護機能が働きにくくなり、シミやしわ、またたるみやすい肌になってきます。そして皮膚自体の手触りも薄っぺらくペラペラした感じになっていきます。
肌に水や成分を配合するために肌バリアを壊す目的で(肌に無数の穴をあける)配合している場合
一般的に、アンチエイジング化粧品といわれるものは、界面活性が強く、肌のバリアを極端に破壊します。そうすると化粧品の水分や水に溶けた物質が簡単に肌に入ってしまいます。だから急速に肌がふくらむのです。しぼんだ風船をふくらませるとシワが消えます。肌に水を注入すれば当然肌がふくらみシワが消えます。
しかし、これも上記と同様に、長期使用で乾燥肌に移行します。アンチエイジング化粧品がないと潤わない肌になっていきます。
では、クレンジングなどに配合されている合成界面活性剤が肌バリアを壊すものかどうか?はどう判断したら良いのでしょうか?
もっとも良いのは、全成分表示の中での順番です。合成界面活性剤が前の方に書いてあれば、明らかに汚れを肌から引きはがすための用途です。後ろの方に書いてあれば、成分どうしを混ぜ合わせるために配合しています。
また、クレンジングオイル、と名のつくものは一切使用不可です。石油系界面活性剤ではない、鉱物油不使用、と謳っていても、オイル成分で肌を洗うと確実にひどい乾燥肌になっていきます。(純粋なスクワラン、オリーブオイル、などは大丈夫です。)
合成ポリマー配合のもの
合成ポリマーを配合している化粧品は一切不可です。ビニールを肌に貼りつけているのと同じ、と理解してください。洗顔して皮脂を洗い流した後、新しい皮脂の分泌を待つのではなく、あるいは基礎化粧品で皮脂を補てんするのでもなく、合成ポリマー(合成樹脂・合成セルロース・合成ゴム)で皮膚を包んでしまう。これが代表的な無添加化粧品の正体です。
合成ポリマーが悪いのは、基礎化粧品に配合して皮膚を覆っています、そのために皮膚の健康を維持する環境が保てないからです。合成ポリマーの中では常在菌が増殖できない。これが最終的には乾燥肌につながります。
特に合成界面活性剤と合成ポリマーを同時配合している化粧水、乳液、美容液、クリームは肌に成分を入れ込むために肌表面に穴をあける、そして入れ込んだ水や成分が逃げないようにビニールでふたをする、そういう理屈で肌を無理やり潤わせているのです。
「無添加」という言葉を遣って販売しているメーカーは多くありますが、声を大にして宣伝するようになったのは、表示指定成分制度(2001年3月に廃止)が始まってからです。以降、妙な無添加化粧品が現われました。
そもそも指定成分とは「かぶれの原因になりうる刺激性の成分」のことをいい、当時はタール色素83種、その他123種の成分を使用する場合は表示をい義務づけられましたが、これらは刺激が比較的強いということで毒物ではなかったのです。
しかし、一部のメーカーはこの制度をうまく利用しました。「こういう毒物は使用していません」と。「鉱物油、防腐剤、香料、着色料といった指定成分は一切配合しておりません」と、いかにも安全な化粧品であるかのように宣伝をし続け、「無添加化粧品」を装うようになりました。「無添加=安全」という図式にあえて当てはめるのであれば、常識で考える無添加成分とは大きく違います。
石油から合成したものが危険という観念は今や常識、誰もが知っていることです。この石油から作ったものだから悪いという素朴な消費者の思想に便乗して、「これは植物から作った原料です」という言い方をする業者がいます。ショ糖脂肪酸エステル、水酸化レシチン、水添レシチン、アシル(C12、14)アスパラギン酸Na、ココイル加水分解コラーゲン、ココイルグルタミン酸Na、コハク酸脂肪酸グリセリルなどもそうでしょう。
今では糖質からでもアミノ酸からでもコラーゲンからでもケラチンからでもアルコール類からでも油脂からでも、合成界面活性剤を作ることができます。
ケミカル断ち後、肌の状態が悪いときはどうすればいい?
どんな化粧品が肌バリアを壊さないか?と理解できた。そして頑張ってケミカル断ちした。しかしその後、肌状態が悪くなってしまってこれでいいのか悩んでいる・・・という方もおられるでしょう。
肌がカサカサになる、ブツブツができる、など症状は色々あります。それまでどのくらいケミカル化粧品に依存していたかによってその期間はさまざまです。
その場合はぜひ次の記事を参考にしてください。ゆったりとした気持ちで取り組んでまいりましょう。
- 肌はこすってはダメ「リセットスキンケア」
- これだけは覚えておきたい肌の基礎知識
- どうしても乾燥するときの対処法
- 【 肌バリアを壊す成分名リスト 】
- たるみ3大セオリーを極める
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