真皮の弾力を増やす
真皮の弾力を増やす
コラーゲン入りの食品はシワ予防に効果があるのか?
たるみ改善3大セオリーの大きな柱である「コラーゲンで真皮の弾力を増やす」。皮膚に弾力がある、とは、いったいどういう状態をいうのでしょうか?
私は30代後半で、肌が以前より薄っぺらくなったことを自覚しました。肌が薄っぺらくなる、というのは、肌の角質が薄くなった、という状態ではなく、肌そのものがペロンとなる感じです。言葉では表現しにくいが、皮膚の下にすぐ骨があるようなぺろぺろした感じなんですね。よって、肌自体がたるみやすくなったという感覚です。これは30代後半にもなると誰もが経験することでしょう。
弾力がある肌、というと、赤ちゃんのようにふわふわした肌を想像しますが、大人の弾力ある肌というのは、もっとずっしりした感じ。肌の深い部分が充実した感覚。弾力線維(コラーゲン線維・エラスチン線維)が規則正しく張り巡らされて肌をしっかり支えている状態です。
コラーゲンは7型まである
同じコラーゲン豊富な肌でも、赤ちゃんの肌と根本的に違うのはコラーゲンの型が違うから。コラーゲンは7型まであります。成人の皮膚はほとんどが1型コラーゲンで、残り約10%が3型コラーゲン。しかし胎児の皮膚では3型コラーゲンの割合が約50%と高くなります。新生児では20%です。
すなわち、1型コラーゲンは太くて長く丈夫な線維を作りますが、3型コラーゲンは1型コラーゲンよりも細い線維をつくり組織に柔軟性を与えます。3型コラーゲンが多いから赤ちゃんの肌は柔らかくてハリがあるのですね。
賛否両論あった口から摂取したコラーゲンの効果
コラーゲンを食べた場合、それが回りまわって肌のコラーゲンになるか否か?っについては、研究者の間で色々議論されてまいりました。コラーゲンは食品などから摂取すると体内においてアミノ酸に分解され、必要に応じてあらゆるタンパク質に再合成されます。しかし、コラーゲンを摂取したからといって体内でコラーゲンになるとは限らないのですね。
では、コラーゲンを食品から摂る意義はどこにあるのでしょう?また、コラーゲン以外のタンパク質も、体内でアミノ酸に分解されるのだから、なにもわざわざコラーゲンではなくてもよいのでは?という疑問も湧いてくるでしょう。
実はコラーゲンを摂取すると、コラーゲンを生みだして傷を修復する線維芽細胞がより活発になり、傷口に集まりやすくなることが最近の研究で分かりました。(2009年 佐藤健司教授・食品機能学)また、コラーゲンを分解してできたアミノ酸のほうが、他のたんぱく質由来のアミノ酸よりコラーゲンを合成する率が高いということも解明されました。
佐藤教授らは市販のコラーゲンを摂取した人の血中に、コラーゲンに多いアミノ酸・ヒドリキシプロリンが結合した化合物が長時間残ることを確認。その機能をマウスの皮膚や細胞で調べたところ、コラーゲンを生み出して傷を修復する線維芽細胞が傷口により集まりやすくなることがわかりました。
コラーゲンを食品やサプリメントなどで摂取して肌の手触りが変わった、とよく聞きますが、決して「気のせい」ではないことがよくわかります。いずれにせよ、コラーゲンをはじめとするタンパク質は美肌には欠かせない栄養素なので、積極的に摂りたいものです。
コラーゲンが合成される時はビタミンCが必要
コラーゲンと一緒にビタミンCを摂ると合成されるコラーゲンの量が増えます。野菜や果物などをしっかり摂ることを心がけましょう。真皮のコラーゲンを変質させてしまう紫外線を避けることも必須です。これは言うまでもありませんね。
※ コラーゲンを多く含む食品
鶏皮・軟骨・うなぎ・カレイ・さざえ・ふかひれ・ゼリー
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