機器によるたるみ治療の是非
機器によるたるみ治療の是非
- 今までの経過 → 美容皮膚科の活用法
機器によるたるみ治療は、タイタン、サーマクール、RF、など、
レーザー、光、赤外線などを利用したものが今まで沢山出てまいりました。
全顔で25万円など、高額にもかかわらず、切らずにたるみが改善する!ということで、老け顔に悩む女性がこぞって治療を受けてまいりました。
それもそのはず、今までは、たるみを改善するにはフェイスリフトしかない!というのが定説でしたから。髪の生え際にそって皮膚を切り、余分な皮膚を取り除いて縫い付ける・・・なんて考えただけでも怖いと思うでしょう。
老け顔を解消したいけど、それが怖くて(ダウンタイムも長い!)たるみ治療を諦めていた、という人が多かったんですね。
しかし、顔にレーザーなどを照射するだけ、外科的手術をしなくてもたるみが改善できる!
もしこれが本当なら、こんなに嬉しいことはありません。
先ほど申したように、色んなたるみ治療機器が出ておりますが、
現在は「ウルセラ」というリフティングマシーンが一番効果がある、とクリニックではこぞって宣伝しております。
では、いったいその「ウルセラ」とは、なんぞや?しっかりと調べてまいりましょう。
以下、聖心美容外科のHPより
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ウルセラシステムは、超音波を用いた「たるみ治療」マシンです。皮膚の「真皮深層」から、皮膚を支える土台ともいえる「SMAS層(表在性筋膜)」にかけて作用し、緩んだ皮膚とSMAS層を引き締め。たるみを強力にリフトアップできる唯一のマシンです。術後の赤みや腫れは少なく、効果は約半年~1年継続します。
たるみ治療マシン(リフトアップマシン)として世界で初めて、FDA認可を受けたウルセラシステム。リフトアップ効果の高さは、他のマシン系施術の追随をゆるしません。
たるみは、皮膚と皮膚をささえる土台ともいえる「SMAS(表在性筋膜)」のゆるみが主な原因ですが、従来のマシンによるリフトアップは、SMASよりも浅い層(真皮層)に作用し、リフトアップ効果を狙うものでした。そのため皮膚の引き上げには限界がありました。
ウルセラシステムは、超音波を利用することで皮膚真皮層からSMAS層までにも作用。真皮層とSMAS層の2つの層を同時に引き上げることで、今までにない強力なリフトアップが可能です。従来のマシン系施術で効果が実感できなかった方にも、大変に満足度の高い施術です。
熱ダメージで、2つの作用が得られます。ウルセラシステムは、超音波により熱ダメージを与えることによるたんぱく質変性とコラーゲン増加、の2つの作用によって、リフトアップ効果が得られます。
●たんぱく質変性(施術直後)
熱ダメージにより、SMAS層のたんぱく質がギュッと凝縮(肉に熱が入ると縮むイメージです)。
真皮層とSMAS層の緩みが引き締まり、リフトアップ効果が得られます。
●コラーゲン増加(施術後~3ヶ月)
熱ダメージによる損傷を治癒するために、人体の「創傷治癒」作用が活発に働き、コラーゲン生成が促進されます。時間の経過とともにコラーゲンが増加すると、皮膚の厚みや弾力が増し、リフトアップ効果が長期的に得られます。
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以下は、クロスクリニック新宿のHPより
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これまでサーマクールやタイタン、リファームSTなど切らないたるみ治療器がたくさん開発されてきました。それぞれ特徴あるリフト・タイトニング効果をもたらし、現在多くの患者さまからこれらの非外科的方法が支持されています。しかし、非外科的な手法ではケアできなった部位がSMAS筋膜と呼ばれる組織です。このSMAS筋膜は外科的手法=フェイスリフト手術において成功のカギを握るといわれるほど「たるみ治療」にとって重要なパーツ。そんなSMAS筋膜にメスを使わず超音波の力だけで安全に引き上げることができるマシンがウルセラシステム(Ulthera System)なのです。
ウルセラとは、超音波を使った新しいタイトニング(たるみ取り)マシンのこと。サーマクール(3mm)よりも深い4.5mmの皮膚深部に有効な熱エネルギーを届けることができる唯一の機械がウルセラ(Ulthera System)です。
ウルセラ(Ulthera System)の超音波熱エネルギーが、4.5mmの深さにまで届くとどんなことが期待できるのでしょうか。それは、これまで手術など外科的な手法でなければ引き上げることができなかったSMAS筋膜(たるみ治療において重要な組織)へメスを使わずにアプローチすることが可能になったのです。なぜならウルセラの熱エネルギーが届く4.5ミリの深さにある組織こそSMAS筋膜なのです。
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こちらのHPにモニターで載っている女性、聖心美容外科のカウンセラーさんですが、
私は先日会いました。
この方のお顔はどちらかというと、ほうれい線が目立ちやすいお顔立ちといえます。
私が拝見した時は、ビフォー画像とアフター画像のちょうど中間ぐらいの顔のハリ感だったように思います。
この方は気を付けないと、今後さらにほうれい線が目立つ可能性があると思われます。なぜかというと、機器による治療(この場合は超音波)は真皮をぎゅっと縮ませるものがほとんどだからです。
また、この女性の皮膚の質が、たるみやすい肌質です。このような方が、真皮を焼くような施術を受けると、ほうれい部分の皮膚が余計にだらんとたるみやすいのです。
顔がこけ、皮膚が余る。そういう状態になる可能性があります。
また、こちらのHPの動画を参照してください。超音波熱エネルギーを筋膜に照射しています。(ササミを使ったイメージです)
顔の場合、筋肉(表情筋)の上に、SMAS筋膜があります。ここにわざわざ熱エネルギーを照射して作用させるのでしたら、表情筋を自身で動かすことで鍛えた方が、よほどリフトアップ効果があります。
先日お話ししたドクターもそうですが、どうも、このたるみ治療器で治療をした人(モニターさん)はお二人とも独特な顔のくすみがあると思いました。これはなぜかよくわかりません。
しかしながら、こちらの超音波にしろレーザーにしろ、顔になにかのエネルギーを用いてアプローチする、ということはしないにこしたことがないでしょう。いうほどのリフトアップ効果はないと感じます。
それよりその独特な皮膚のくすみ感と、その後、ほうれい線が余計に目立つ可能性の方が恐ろしく感じます。
私はこの施術は体験しません。メス、レーザー、超音波、光の類は、色んな体験談や私の目で実際に施術した人に会った様子も含め、プレミアム会員さんにはお勧めできません。
今後もこの手の機械は多く出回ると思われます。導入したクリニックは、機器の買い取りにしてもリースにしても、多くの初期費用をかけていますので、広告してなんとか施術する人を増やしたいのは当然です。大々的に広告を打つでしょうが、心を動かされないようにしてくださいね。
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たるみは、皮膚と皮膚をささえる土台ともいえる「SMAS(表在性筋膜)」のゆるみが主な原因ですが、従来のマシンによるリフトアップは、SMASよりも浅い層(真皮層)に作用し、リフトアップ効果を狙うものでした。そのため皮膚の引き上げには限界がありました。
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上記はウルセラの広告です。
”従来のマシンは、引き上げには限界がありました”
と言い切っています。
新しい機器が出ては、その度に「従来のマシーンはイマイチだった」
と言うのでしょうか?
ということは、
どんなものが開発されても、筋肉まで引き上げることは不可能、ということなのです。
たるみは筋肉のゆるみが主な原因です。
トレーニングをしっかり積んでいれば、このような高額な施術を受ける必要は全くないですね。