ホルモンバランスを整える方法は?
ホルモンバランスを整える方法にはなにがある?
HRT(ホルモン補充療法)
女性は50歳前後で閉経を迎えます。
卵巣からの女性ホルモン、エストロゲンの分泌を急激に失うことによって、更年期障害といわれる様々な症状を起こすとともに、以降の人生で、認知症、骨粗鬆症、脳梗塞、心筋梗塞などの各種の生活習慣病にかかり易くなります。
女性は男性の2倍近くも認知症になりやすいのは、エストロゲンが脳の記憶・学習機能を支えているからです。実際に、50歳以上の同年齢では、体内の女性ホルモンの量は女性よりも男性の方が多いのです。
ホルモン補充療法は閉経後のquality of life,(生活の質)を向上させます。
※ 飲み薬や貼り薬などによって不足したホルモンを補います。
以下にホルモン補充療法の実施に関わる問題点を挙げます。
- ホルモンの作用によって、特にはじめの1年は性器出血が見られることがあります。
- ホルモン補充療法によって乳がんに罹りやすくなるか、否かについては両論があり、結論は出ていません。本療法によって乳がんになることは殆どないと思いますが、関係の可能性を完全に否定することはできません。長期間のホルモン補充療法によって乳がんの危険性が多少とも増加するとする説もあります。
乳がんの家族暦がある人には原則として行いません。またホルモン補充療法の実施に先立って乳がん検診を行う医療機関もあります。
- 子宮内膜癌に対する危険性は黄体ホルモンを同時に服用することによって、解消されるといわれています。
- 乳がん、子宮内膜癌患者、血栓・塞栓症の既往のある人、心不全・腎不全・肝疾患のため水分貯留のある人、肝機能障害のある人、ポルフィリン血症患者に対してはホルモン補充療法を行いません。
- 喫煙者(現在、過去を含めて)にはホルモン補充療法を行わないところが多くなっています。
- 糖尿病、高血圧の人も要注意です。
- 大腸がんになる危険性は、ホルモン補充療法によって少なくなるといわれています。
●私はナチュラルホルモン療法を試します
プラセンタ点滴、内服、注射
プラセンタとは、胎盤の抽出エキスのことです。赤ちゃんを育てる胎盤に由来する成分ですので、健康な細胞を増やす働きに優れています。
血行を良くし、免疫力を高めたり、痛みを抑える作用もあるため、肩こりや関節痛から、更年期障害、アトピーや美容の悩みまで様々な効能を持っています。
最近は特に美容目的で注目されていますが、肝臓や更年期障害のお薬としてはずっと使われてきたものです。
プラセンタ注射液はヒト胎盤の抽出液で、各種のアミノ酸や酵素・ミネラル・ビタミンの他、胎児を成長させるための各種の細胞増殖因子を豊富に含み、特にその細胞増殖因子の働きで細胞を活性化します。
新陳代謝や血行を促進して自己治癒力を高め、ホルモンのバランスを整える効果があります。
プラセンタ療法は、点滴や注射、内服により行われます。
- 加藤ひとみの プラセンタに関する率直な意見
ハーブの力を借りる
更年期の代表的な症状は不定愁訴です。ほてり、ホットフラッシュ(突然大汗をかくほど体が熱くなる症状)、不安感、憂うつ感、イライラなど、その症状は人によりさまざまです。
ハーブ療法は昔からさまざまな効用が知られています。効き目が穏やかで不定愁訴のような症状にはぴったりですが、人により副作用があらわれることがありますので注意が必要です。
チェストツリー
ヨーロッパの民間療法では、主に女性のバーブとして伝統的に用いられてきましたが、近年の研究で、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌を促すなどの作用があることが確認され、ドイツではPMS(月経前症候群)にともなう下腹部痛、頭痛、イライラ感、乳房の張りなどの不快感に対する治療薬として認められています。
ブラックコホシュ
顔面紅潮、月経周期の調整、子宮出血などに対して、広い範囲で用いられています。エストロゲンに似た作用がある植物ステロ―ルを含みます。多量投与は、頭痛、めまいなどを引き起こすことがあります。
ドンカイ
月経前症候群に関連した月経時の発作を和らげ、更年期の女性におけるホルモンバランス不良を調整します。ドンカイは活性化エストロゲンの化合物で、体内のエストロゲンに似た働きをします。
マザーウォート
顔面紅潮の頻度、持続時間、重症度を減らす、膣壁を厚くする、不安を和らげる、月経痛とストレス性の動悸を少なくする、などの作用があります。多量投与は発疹を引き起こすことがあります。
リコリス(カンゾウ)
エストロゲンに似た活性をもつフラボノイドと、プロゲステロンと似た活性をもつサポニンを含有します。根は抗炎症作用をもちます。この根はカリウム喪失とナトリウム貯留を助長します。多量投与は高血圧を引き起こす危険性があるといわれています。
注意事項
・プラセンタ点滴、注射、内服には同意書が必要です
- さらなる若返りを望む方へ
- ホルモンバランスを整える
- メスなし美容皮膚科領域
- シミを改善する